2009/10/15

日本でいちばん大切にしたい会社 / 坂本 光司

日本でいちばん大切にしたい会社」を読みました。

タイトルのとおり「日本でいちばん大切にしたい会社」というコンセプトで
1)長期にわたり好業績を持続している企業
2)真に世のため人のために経営に懸命に取り組んでいる企業
という2つの視点から選んだ5つの会社が紹介されています。

また、内容は2部構成で
・第1部 会社は誰にために?
・第2部 日本で一番大切にしたい会社たち
となっています。

具体的には、次の5社が紹介されています。
日本理化学工業株式会社
障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくる会社。
伊那食品工業株式会社
「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」で48年間増収増益の会社。
中村ブレイス株式会社
過疎が進む地域で義足や義手、サポーターなどを製造する会社。
株式会社柳月
地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営姿勢の会社。
杉山フルーツ
地方の商店街にありながら日本中から注文が入る顧客主義の会社。


感想
著者の「会社はステークホルダーみんなを幸せにするためのもの」という考え方には全面的に賛成です。

会社は顧客のためだけにあるのではないし、株主のためだけにあるのではない。1)従業員とその家族、2)外注先と下請け、3)顧客、4)地域社会、5)株主、これらみんなを幸せにできる会社が「よい会社」と。確かにそう思います。

ただ、残念なのは「ではどうやればそんなよい会社が作れるのか」というヒントが書かれていない点です。「こんなすごい会社があるよ」という事例紹介と「会社が誰のためのものかわかっていない経営者はダメだ!」という一段階理論に終始しているのがもったいないと思いました。

会社が経営者だけのものではなくステークホルダー全員のものであるならば、今の会社がよくないことについてはステークホルダー全員に何かしらの責任があるはず。この本を読んだ次は、その責任はどんなことか?どうやったら果たせるのか?を考えていくようにしたいと思います。

読んでいて、とにかく、明日の仕事もがんばろ!と元気になれました。そこが本書の最大の効果ですかね。


ピックアップポイント
幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。そのうちの①以外の3つは、働くことによって得られるのです。
・最近の動物園の動物は、自分の子供を育てないのです。どうしてだろうと考えてみたのですが、どうやらオリの中でエサを与えられて言えると、子供を育てるという本能を見失ってしまうようです。
・人間にとって「生きる」とは、必要とされて働き、それによって自分で稼いで自立することなんだ。


追記
2回目を書きました。よろしければこちらもどうぞ。
日本でいちばん大切にしたい会社2回目


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