2010/06/07

キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代 / イケダノリユキ


キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代

イケダノリユキさんの「キズナのマーケティング」を読みました。

読んだきっかけは、職場で「twitterやブログを活用しよう」という話が盛り上がったものの、いざ実際に活用するとなると「どうすればいいんだ?」「成功のヒケツ(KSF)は何だ?」ということがサッパリわからなかったことです。その話はそこで終わったのですが、個人的に「その存在感が大きくなる一方のソーシャルメディアマーケティングの実際のトコロ」を把握しておきたいと思い、読みました(進んでる方に比べたらだいぶで遅れた気がしますが、いつ勉強し始めても遅くないはず)。


概要説明
ソーシャルメディアが重要視される背景の説明から、言葉の定義、ソーシャルメディアマーケティング施策の分類、実際のマーケティング戦略策定のステップ、成功事例、などについて丁寧な説明がなされており、「ソーシャルメディア」というものを大づかみに理解するにはうってつけの一冊です。

内容を詰め込み過ぎて、まとまりがなくなってしまっている印象も受けますが(似たような記述が何度も出てきたり……)、現在進行形のソーシャルメディアの全体像をこれほどのクオリティでこのタイミングで説明している、ということに本書の大きな価値があるかと思います。この本を起点に全体像を理解し、特定の分野を深掘りするときは別の一冊を手に取るというのがいいかと思います。

この本を読むことで、おおよそ次のことがわかります。
・ソーシャルメディアとはそもそも何なのか?
・ソーシャルメディアの規模が拡大することによって、
 ビジネス環境はどのようになっているのか?
・ソーシャルメディアマーケティング施策のオプションは?
・ソーシャルメディアマーケティング戦略策定のステップは?


目次
はじめに
第一章 ソーシャルメディアって何?
第二章 そして本当のキズナづくりが始まった
第三章 すべてを「自分だったら?」で考える
第四章 これだけは守りたいキズナづくりの13か条
第五章 一番大きな壁は、実は社内にある
特別インタビュー 6社のキーパーソンから学ぶ


学び
本書の中で何度も繰り返し書かれていた「ソーシャルメディアのことは、実際にやってみないと「わからない」です」ということが、この本から僕が得た最大のメッセージでした

泳ぎ方をどれだけ陸の上で勉強しても、泳げるようにはならない。実際に溺れたり怖い思いをしたりしながら、理屈と現実のギャップに戸惑いながら、まずは泳いでみる、ということをしないと、泳ぎはうまくならない。確かにそうだなぁと思いました。
僕も最近はちょっとだけブログを続けられるようになったのですが、この「ブログを書くこと」の楽しさや大変さやその他モロモロのことは、ブログを書いた経験のある人でないとわからないだろうなぁと思います。そして、ブログを書いたことが無い人が仕掛けたマーケティング施策に、僕はおそらく一人のブロガーとして食いつくことはないだろうなとも思います。それは、その人がブログをやっていないという事実が明かされていなくても、施策のディティールや空気感を通して、なんとなくわかるものだと思います。
だからまずは、ともかく、自分でソーシャルメディアの中に飛び込むべきことなんでしょう。面白いか面白くないかは実際にある程度やってみてから判断すればいいことです。


ポイント
いくつか学びとなったポイントをピックアップします。

3つのメディアフレーム
・自社メディア
・他社メディア
・ソーシャルメディア

日本のソーシャルメディアの規模感(月間)
・インターネット全体 … 5,138万人
・ブログ … 2,541万人
・動画共有 … 1,911万人
・製品レビュー・比較 … 1,012万人
・SNS … 860万人

自己中心的・自己陶酔的な求愛はスルーされる
※これまでの「ひたすらプッシュ」型の広告

クチコミの心理。共感したい2つのもの。
1. 共感
2. 情報

企業と消費者の間の「キズナ」を構成する要素には、「信用」「理解」「ロイヤリティ」「関与」「共感」などが考えられる。

消費者とのキズナを深める十か条
其の二 トモダチ(近い関係)になろう
其の三 頻度を高く、たくさんの接点を持とう
其の六 献身的に尽くそう
其の七 共有体験をつくろう
其の十 愛を持って接しよう

プランニングはPOSTプロセスで考える
P People(ターゲット) 
O Objective(目的)
S Strategy(戦略)
T Technology(技術)

ソーシャルメディアガイドラインの具体的な内容例
①自分が「どこの誰か」公表する
②常に誠意あふれる正直者でいる
③双方向の会話を心がける
⑤実際に会って話しているように愛をもって接する
⑦知らないことやいい加減なことは言わない
⑨常にオープンな会話を心がける
⑫誹謗中傷をしない
※本書ではなく「グランズウェル」で提唱されているステップです


こうやってブログを書いて、著者のブログにリンクをはって、というのもひとつのソーシャルメディア活用ですね。今ではこんな些細なことも、10年前には考えることもできなかったことです。もっと勉強しナイト!



おまけ
イケダノリユキさんご自身のブログにダイジェスト版も公開されていました。読もうかどうしようか迷った場合にはぜひ。
5分でわかる 『キズナのマーケティング』 ダイジェスト版 - ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc.

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