2010/07/29

デザインの輪郭 / 深澤直人

プロダクトデザイナー深澤直人さんの「デザインの輪郭」を読んでいます。読むのは4回目くらいになりますが、何度読んでも読むごとに新しい学び・発見があります。

今回は「デザインの輪郭」の中から、面白いと思うところを一部ピックアップしてみます。

ものの瑞々しさを表わしたり、人の気の充実具合を表わしたりする「張り」という概念について。

張りは、輪郭の力のことです。


ものとその周りにある環境との関係が、そのものの輪郭を決めていく。その輪郭を見いだすのがデザイナーの仕事であるということがわかってきた。その輪郭とそこに加わる双方の力を見いだせば、それによって表面の力が自然と規定されていく。


ものの表面の光や骨格のバランス、面の繋がりや細分の配置がまとまりのある美しい造形を生み出すことに違いはない。しかし、そのかたちも、そのものがそこに存在する意義によって自然と定義づけられていくものだということが、やっとそのときにわかったのだった。外の要因や、外の力が、内を決めているということが。その必然的かたちが、必然的力をみせる。それが「張り」なのである。


良いデザインのひとつの基準である「張り」というものは、一体どういうところから生まれるものなのか? を筆者が考えた末に出た結論がこれです。張りというものはそのものの存在意義や周りの事物との関係によって決まるものであって、そのものだけで決まるものではない、ということです。
…ということなら、そのものの存在意義や周りの環境にこそ良いデザインの種がある、ということです。

良いデザインの種は、そのものの存在意義と周りの環境

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