2010/08/04

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か / エリヤフ・ゴールドラット 三本木亮



ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」を読みました。

この本はいわゆる「制約条件の理論(TOC Theory of Constraints)」について、物語形式で解説した本です。制約条件の理論についてはこちらが詳しいかと思います。
制約条件の理論 - Wikipedia

「制約条件の理論」は一見難しいものと思えてしまいますが、要は「最上位目的(=利益最大化)実現のためのプロセス改善アプローチ・手法のひとつ」で、「ボトルネックがポイント」だと僕は理解しています。


目的
オペレーション戦略やオペレーションの改善アプローチについての理解を深める。チャレンジ目標は、これを読んだ後に実際に会社でオペレーション改善提案をすること。


概要
Amazonの紹介がシンプルでわかりやすいです。
「全体最適化」と呼ぶ考え方に基づいて経営をいかに立て直すか、という著者の実経験に基づいて物語り風につづられている。主人公がある会社の工場に赴任したところ、赤字続きで3カ月後には工場閉鎖というところまで追いつめられていた。そこで主人公は、経営を舵取りする際の思考のプロセスをガラリと変え、工場再建に挑むというストーリである。



本書のポイント
本書のポイントと思われる部分を挙げてみます。

■企業の最上位目的(のひとつ)は、利益の最大化である。

■利益を正しく捉えるためには異なる3つの指標を使うのがよい。
 1.利益額      (絶対的評価)
 2.投資収益率    (相対的評価)
 3.キャッシュフロー (時間的評価)

■利益は「スループット」が決める。

■利益最大化の視点からビジネスプロセス(生産プロセス)を
 理解するには次の3つの指標を使うのがよい。
 1.スループット(throughput)
 2.在庫    (inventory)
 3.作業経費  (operating expense)

■スループットをダイレクトに決定するのは「ボトルネック」である。
 (従って、利益最大化の一番の近道は、ボトルネック解消→スループット増加→利益増加である)


■ビジネスプロセスの各段階は次の2つに分けることができる。
 ・ボトルネック
 ・非ボトルネック

■ボトルネックの単価は、スループットの単価に等しい。

■ビジネスプロセスの各段階をある時点で切ると、次のいずれかの状態にある。
 1.セットアップ(準備中)
 2.プロセス  (処理中)
 3.キュー   (待ち状態1)
 4.ウェイト  (待ち状態2)


感想
僕はこの本を読むまで、制約条件の理論やボトルネックというものを詳しく理解していなかったので、こういうものを勉強するのが今回が初めてでした。これまでは「ボトルネック」という言葉を気軽に使っていましたが、今後はより厳密に、利益―スループットをダイレクトに制約する要素として「ボトルネック」を捉えたいと思います。


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