2010/08/07

世界一シンプルな戦略の本 / 長沢朋哉



世界一シンプルな戦略の本」を読みました。

会社で「事業戦略とは何か」について人に説明する機会があり、その資料作りの参考に本書を読みました。この本を読むまでは、日常的に使う「戦略」という言葉について、いざそれが何なのかと問われるとうまく答えられませんでしたが、この本を読むことによって、シンプルかつ強力な「戦略」観を持つことができました。

この本は「とにかくシンプル」なことが特徴です。一般に「戦略論」として語られる戦略は僕にはちょっと難解なのですが、、この本は戦略をシンプルに説明してあって、非常にわかりやすかったです。それが著者の意図であるということが「はじめに」の中でも語られています。
本書の大きな特長の1つは、ページをめくっていただければ一目瞭然、「文字の大きさ」「レイアウト」です。
この体裁にした理由は、「シンプルで分かりやすいこと」、そして「プラクティカル(実用的)であること」を重視したからです。



目的
戦略についての理解を深めること。さらに先の目的は戦略とは何かを人に説明すること。主に知りたかったのは次の4点。
1.戦略とは何か WHAT
2.なぜ戦略があるといいのか WHY
3.戦略立案プロセス HOW
4.良い戦略のポイント
(いずれも明確になりました)


目次
はじめに

第1章 戦略的であるために
・この章の目的
・戦略とは何か
・「戦略の階層性」について
・戦略とは何か
・「戦略的である」とはどういうことか
・「戦略の立て方」の基本
・「戦略的である」ためのチェックポイント

第2章 論理的であるために
・この章の目的
・「論理的である」とはどういうことか?
・「論理的である」ためのコツ
・「論理的である」ためのコツ
・「タテの論理」と「ヨコの論理」
・「MECE(ミッシー)」について
・「フレームワーク」について
・「要するに」と「なぜそうなのか」
・「結論」と「その理由」
・「論理的である」ためのチェックポイント

第3章 まとめにかえて
おわりに
主な参考文献・おすすめ図書



学び
この本からの一番大きな学びは、戦略とは何かのシンプルな定義が得られたことです。
この本に書かれているもっともシンプルな定義は
戦略 = 目的+手段

もう少し詳しく説明した文章を見ると
戦略とは「中・長期的な目的」とその実現のための「手段・シナリオ」である

です。

この戦略の定義を、言葉に込められた深い意味も含めて理解することが、よい「戦略」立案ができるようになる道の第一歩だと思います。


ピックアップ
本書の中からココ!と思った箇所をピックアップします。
ただ、この本は他の難解な戦略本に比べると比較的すぐに読み終えることができます。そして、その方が理解も断然深まります。ですので、一部ピックアップして理解するよりも全部を通して読んだ方がよりよいかと思います。

<この章の目的>
「戦略とは何か」「戦略的とはどういうことか」を理解すること。
「自分の考えや企画が戦略的かどうか」を判断できるようになること。
「戦略の立て方」の基本を理解すること。

→読者がこの本(1章)を読むことの目的をわかりやすく明示している部分。「戦略的であること」の実践がなされています。

戦略とは「目的」と「手段」の組み合わせ
つまり
戦略 = 「目的+手段」
これが「戦略の骨格」となります。

→この本が「世界一シンプル」を目指しているということが、まさにこの定義に表れています。

「戦略」を立てる出発点は「目的は何か」を考え抜くこと


「目的」が具体的かつ明快に設定できれば「戦略作り」の道程は半分終了


「目的と手段」は階層的につながっています。


「戦略を定義」する上で重要な概念が、もう1つあります。
(中略)
それは「選択と集中」です。
(中略)
「選択と集中」をもう少し具体的に言うと複数の選択肢を考えそれらを比較しもっとも重要なものを選びそれに集中することです。


「戦略的である」とは目的が的確に選択され、すべての手段がその目的に向かって集中していること。また、それらが選択された理由が明快に説明できること。


本書の内容は「基本的なこと」ですが、スポーツで言うなら、大切な素振りや、基本フォームにあたります。「基本に勝る応用」はありません。
(中略)
この「基本」があなたがこれから暮らしていく上での大きな力になることを私は信じています。

→僕が言いたいけれどうまく言えないことを見事に言ってくれています。。基本を徹底することが一流への王道だと思いますし、戦略的思考を身につけることは、人生、暮らしのあらゆる場面で役立ちます。


おまけ
著者の長沢朋哉さんは電通ヤングアンドルビカムという会社にお勤めのようです。
電通ヤングアンドルビカム


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