2010/08/21

Webディレクション教科書 / 石井歩


Webディレクション教科書」を読みました。

この本を買ったのは、いまから2~3年前。その頃ウェブ制作業務にかかわっていたのですが、仕事の全体の流れが見えず「自分はいまどこを担当しているのか」といったことや「今後キャリアステップとしてどういう方向性があるのか」といったことがわからなかったため、おおきな見通しを立てるために買いました。


目的
2~3年前に買って読んだのを今回再読しました。その理由は、はじめて読んだころから2年ほどたった今、自分のウェブ制作への理解がどの程度深まったのか知りたかったためです。そして、わかる部分とわからない部分を把握するために読みました。

目次
大きく2つのパート「プロセス編」と「知識編」に分かれています。
パート1 Process of Web Desigin プロセス編
・Planning 企画
・Production 制作
・Operation 運用
パート2 Knowledge of Web Design 知識編
・Information Design 情報デザイン
・Web Usability Webユーザビリティ
・Related Information 関連知識
制作の流れをとおして全体像を見たいときは「プロセス編」、必要な知識という切り口で全体像を見たいときは「知識編」を読む形になります。

この本の良いところは、この本自体がウェブ制作の手法を使って作られているという点です。この本がお手本になっています。たとえば
・きれいなツリー構造の構成
・内容が一目でわかるキャッチ・ヘッドライン
・現在地がわかるパンくずリスト
・同じく現在地を示すラベル
・図の多用
などの工夫がなされています。

ピックアップ

この本のなかから特に学びとなったポイントをピックアップしてみたいと思います。

Web制作プロダクションにおける役割
プロデューサー
Webサイト制作プロジェクトの総責任者

Webディレクター
Web制作の進行を取り仕切る現場監督

Webデザイナー
Websだいとのインターフェイス、ディテールデザインの責任者

コーダ―

エディター
いわゆる編集者。コンテンツ内容に関する責任者。

コピーライター
Webサイト上で使用するコピーを作成

イラストレーター
Webサイト上で使用するイラスト

カメラマン
Webサイト上で使用する写真

CGデザイナー
デザイナーの範疇を超えたアートとしても通用する作画を担当

プログラマー
プログラムを作成

プランナー
Webサイトの企画を担当

フラッシャー
Flashムービーの作成


Webサイト制作のワークフロー
ウォーターフォール
企画→設計→制作→運用

企画
オリエンテーション→企画立案→サイトマップ作成→ワイヤーフレーム作成→デザインカンプ作成→システム設計→プロモーション構想→見積書作成→スケジュール作成→プレゼンテーション

設計
作業項目リストの作成→ディレクトリマップ作成→使用プログラム決定→デザインガイドライン策定→スタッフの決定→Webサーバーの仕様決定→運用計画

制作
制作環境の確認・準備→詳細スケジュールの決定→制作ルールの決定→デザインカンプの調整→コーディング→プログラミング→クライアントチェック→校正・デバッグ→ローンチ

運用
運用体制の確認→予算確保→定期更新→追加ページ制作→リニューアル→常時監視体制の確立→アクセス解析→随時チューニング

スパイラル
要件分析→設計→実装→テストを繰り返し

ロン・メイス氏のユニバーサルデザインの定義
1.誰にでも公平に使えること
2.使ううえでの自由度が高いこと
3.簡単に、直感的に扱えること
4.情報を容易に知覚できること
5.失敗を容認すること
6.少ない力で操作できること
7.使用のために適切な大きさや空間が確保されていること

(英語)
1. Equitable Use
2. Flexibility in Use
3. Simple and Intuitive Use
4. Perceptible Information
5. Tolerance for Error
6. Low Physical Effort
7. Size and Space for Approach and Use

ISO規格のユーザビリティの定義(ISO 9241)
ユーザビリティ:
特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。
有効さ (Effectiveness):
ユーザが指定された目標を達成する上での正確さ、完全性。
効率 (Efficiency):
ユーザが目標を達成する際に、正確さと完全性に費やした資源。
満足度 (Satisfaction):
製品を使用する際の、不快感のなさ、および肯定的な態度。

ヤコブ・ニールセン博士のユーザビリティの定義
1.学習しやすさ
2.効率性
3.記憶しやすさ
4.エラー
5.主観的満足度

加法混色と減法混色
加法混色(RGB)
加法混色は、レッド、グリーン、ブルーの可視光線を色材とします。それぞれの色を100%の割合で掛け合わせると白の表現となります。

減法混色(CMYK)
印刷に使われている方法で、何色かの色を混ぜ合わせることによってさまざまな色を表現しています。一般的にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクやトナーを、状況に応じてかけ合わせ、多くの色を表現しています。

・・・以上です。

これ一冊ですべてを把握するというよりは、この本をベースとして、この本で全体像の見通しを立てて、もしもっと掘り下げたい部分があればそこは別途本を買うなりほかの方法で情報を集めるなりする、という使い方がいいのではないかと思いました。

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