2010/10/06

実践するドラッカー[思考編] / 上田惇生監修・佐藤等編著 2回目



実践するドラッカー[思考編]」を読みました。前回書いたときは、本書の前半「知識労働者として働く」「成長するために」というところからピックアップをしたので、今度は後半を行きたいと思います。


ピックアップ
1
貢献に焦点を合わせることによって、自らの狭い専門やスキルや部門ではなく、組織全体の成果に注意を向けるようになる。成果が存在する唯一の場所である外の世界に注意を向ける。
(ドラッカー)

今やどこの企業もがスローガンとして掲げる「顧客志向」「顧客主義」ということを「貢献」という言葉で説明しています。最終的に価値が生まれるところを意識すると俯瞰した視点が持てる、とのことです。最近読んだ日本マクドナルドの社長原田泳幸さんと糸井重里さんの対談記事にこう書かれていました。
「誰がそのお金をくれたのか?
 社長じゃないよ、お客様だよ」
そこをきちんと認識させることを
まず最初に社員へのメッセージにしましたね。

社長自らが具体的な「カタチ」に落とし込んでこういうメッセージを社内に発信することが大切みたいです。なるほど。

2
対人関係の能力をもつことによってよい人間関係がもてるわけではない。自らの仕事や他との関係において、貢献に焦点を合わせることによってよい人間関係がもてる。
(ドラッカー)
メンバーの仲がよくても、職場が和気あいあいとしていても、成果に焦点が合っていない組織は衰退の道をたどります。
(解説)

「居心地のいい職場」「仲が良い職場」というのはそうでないよりは断然いいものですが、ビジネスを行う組織はそれだけで十分ではありません。ここにおいても「貢献」がポイントとのことです。

3
あまり先を見てはならない。貢献のためのプランを明確かつ具体的なものにするには、長くてもせいぜい一年半を対象期間とするのが妥当である
(ドラッカー)

明確で具体的なプランを作るなら、一年半くらいをめどにしよう、とのことです。ドラッカーがこう言うくらいなので、私の場合はせいぜい数か月から一年くらいで考えるのがよさそうです。。

4
指紋のように自らに固有の強みを発揮しなければ成果をあげることはできない。なすべきは自らがもっていないものではなく、自らが持っているものを使って成果をあげることである。
(ドラッカー)

なるほど。。「ひたすら目の前のことに一生懸命」だけではなく、きちんと強みを明確にして磨かないと。。

5
並の分野での能力の向上に無駄な時間を使うことをやめることである。強みに集中すべきである。無能を並みの水準にするためには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーを必要とする。
(ドラッカー)

……できないことが気になる私には、、耳が痛い言葉です。
個人の強みを活かし、伸ばしたいというマネジメント意識がある組織で働くことが大切ですね。私自身もそういう組織を作れる人間になりたいと思います。

6
自己の適所を知るのは、20代半ばをかなり過ぎてからである。やがて自己の強みがわかってくる。自己の仕事の仕方もわかってくる。自己の価値観もわかってくる。したがって、得るべき所も明らかとなる。
(ドラッカー)
ドラッカー教授は、最初の職場は賭けだといいます。自分の強みなどは、仕事を経験してみないとわからないからです。
強みや仕事の仕方、価値観などは、仕事の経験を積めば積むほど鮮明になっていくので、それに伴って得るべきところもわかってきます。
(解説)

このあたりは、実際に長いキャリアを積んで振り返ってみないとわからないところなのかなと思います。20代から30代前半にかけては、まず自分の強み、価値観を鮮明にするために仕事に没頭するということが必要なのかもしれません。

7
最高のキャリアは、あらかじめ計画して手にできるものではない。自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむ用意をした者だけが手にできる
(ドラッカー)

最高のキャリアを計画的に必ず手に入れる術というのはないけれど、それを手に入れるためには少なくとも、自らの強みと仕事の仕方、価値観を明確にしておくことが必要とのことです。

8
成果をあげる人は最も重要なことから始め、しかも一時に一つのことしかしない。
(ドラッカー)
真に取り組むべき価値あることを選ぶことに、しっかり時間をかける必要があります。妥協して、あるいは中途半端に決めて、間違った方向に走り出すことは避けなければなりません。(中略)
目指すべき成果が正しく絞り込まれていれば、焦る必要はありません。思い続け、行動し続けるのみです。
(解説)

あれもこれもと欲張るのではなく、「自分にとって最も重要なこと」をひとつに決め、それに全力で取り組むことが大切だ、とドラッカーは言っています。……とはいえ、情報とエンタテイメントにあふれた今日、「ひとつのことに集中する」というのは本当に難しいことになりました。。ボーッとテレビや動画サイトを見てるだけで、結構充実した時間を過ごせてしまうというのは一方では素晴らしいことですが、もう一方では(使い方に気をつけないと)本当に怖いものです。コツコツ、ひとつずつやれるようになりたいものです。

…以上です。


感想
ドラッカーはまさに「王道」的なことを言っていて新鮮味は無いのですが、非常にわかりやすく、奥深いことを言っています。ついつい繰り返し読みたくなります。この本を読んで、ドラッカーについて、さらに深掘りしたくなりました。

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