「これで話せる!英語のバイエル」を読みました。
この本は体に馴染むまで使い続けるタイプの本だと思いますので、いまも継続して使っています。いまの時点で約2ヶ月続けています。
目的
生きた英語力を身につける(ゆっくりでもいいので話せるようになる)一言説明
「応用可能な基本例文集」を音楽の「バイエル」になぞらえ、「英語のバイエル」というコンセプトでまとめあげた英語勉強用の本です。目次
はじめに
Part 1 かんたん英文法(バイエル初級用)
Part 2 The English Beyer Basic
part 3 暗記用切り取り式カード
おわりに
本書の位置づけ
現時点での私の認識では、「生きた英語力」を身につけるためには次の6つのステップを踏んでいくのが良いと思っています。0. 目的 英語力を高めたい理由を明確にし、モチベーションを上げる
1. 文法 英語の文法をマスターする
2. 音 英語独特の音(母音・子音)の聞き取りをマスターする
3. 例文 簡単な英文を使って体に染み付くまで英語を話す
4. 語彙 語彙力を上げる
5. 量 ひたすら量を増やしていく
このステップのうち、「英語のバイエル」では「1. 文法」と「3. 例文」がカバーされています。
本書からの学び
この本から私が得た学びを3点ピックアップしてご紹介します。1. 英語は配置のことば
2. 文法の基本原則はシンプルにまとめられる
3. 他言語を話すのは音楽やスポーツと同じ
それぞれどういう意味なのかを以下にご説明します。
1. 英語は配置のことば
英語はね、配置のことば。どの位置に表現を置くのか、がとっても重要なことばなんですよ。話す練習を続けていると、この言葉の意味がじわじわとわかってきます。日本語を話していると、助詞という便利な道具が使えたり主語や目的語を省略しても意味が通じたりするので「文の中での単語の配置」ということをあまり意識しませんが、英語の場合は助詞がないため、配置をつかって文章の構造や意味を表します。この指摘には目からウロコでした。
2. 文法の基本原則はシンプルにまとめられる
驚くべきことに、英語には基本となる配置がA~Dのわずか4通りしかありません(基本配置)。(中略)修飾などさまざまな枝葉を付けて豊かにする――そのやり方にもわずか4つのルールしかないのです(展開ルール)。この本では独自の切り口で英文法の基本原則をまとめています。学生時代やたらと難しいものに感じてしまった英文法が「たった4つの基本配置」と「たった4つの展開ルール」ですべてカバーされる、というのは大きな驚きでした。この認識を身に付けると、ややこしく捉えがちな英文法の全体像がスッキリとクリアに見渡せます。
3. 他言語を話すのは音楽やスポーツと同じ
バイエルは、みなさんの頭の中に「形のストック」を作ります。(中略)いつ何時でも、反射的に使うためには、「暗唱する」必要があります。英語をただ単に「理解できるレベル」を越えて「反射的に使えるレベル」に。この練習こそが重要なのですが、ついついないがしろにしがちです。でも、楽しみながら練習を続けていると、本当に反射的に言葉が口を付いて出てくるようになるから不思議です。音楽やスポーツと同じで、知ったことを体に定着させる練習がとても大切です。
・・・以上です。
一言感想
以上の3ポイントプラス具体的なバイエルが付いてこの値段、というのは本当に安いと思います。ただ単に例文を集めただけではなく、骨太な基本原則に基づいた一冊です。ただし、使い尽くすためには100時間かそこらは必要だと思って臨む必要があります(私の場合は少なくともそれくらいは必要な感じがしました)。
こんな方におすすめ
・英語をある程度読めるけど会話がうまくできない人(話せるようになりたい人)おまけ
この本の公式ページや著者関連のページ。これで話せる!英語のバイエル 初級 公式サイト - NHK出版
English at heart(公式サイト)
「英語のバイエル」、レベル分けについて - 著者大西泰斗さんのブログ
大西泰斗 - twitter
大西泰斗 - Wikipedia
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