2011/04/25

「捨てる!」快適生活―部屋スッキリの法則 / 飯田久恵


「捨てる!」快適生活」を読みました。

著者の飯田久恵さんは、1990年に「収納カウンセラー」として独立した後、20年にもわたって「整理・収納のプロ」としてコンサルティング、セミナーなどを行ってこられた方です。

本書は著者の専門分野である「整理」の中でも特に、多くの人がぶちあたる最大の壁「捨てられない」をクリアするための方法が説明してある「捨てる」ための一冊です。

具体的には、かさばるのになかなか捨てられないさまざまなもの――衣類、本、布団、オーディオソフト、いただき物、新聞・雑誌の切り抜き、領収書、はがき、化粧品などなど――がズラーッと挙げられていって、どう扱えばいいのかがひとつずつ詳細に説明されています。

私は、「整理」についての理解を深めたくて読みました。

目的
整理」についての理解を深める。

目次
はじめに
1章 部屋すっきり、心も軽くなる!「捨てる」整理術
2章 「豊かに」暮らしている人ほど、モノを持たない!
3章 「要るモノ」「要らないモノ」 徹底減量作戦の極意
4章 【場所別・モノ別】 あなたの家の「必携品」リスト
5章 最強の敵 「買いたい衝動」を撃退する!
6章 思いどおりの素敵な部屋に! 飯田式「魔法のプログラム」

私がこれまで「整理」について学んだことは割愛し、この本で特に新しく学んだこと、認識を改められたことをピックアップしてみます。今回は全部で6点です。

1 整理が重要となる背景 = 「ぜい肉が付きやすい時代」

暮らし全体を人間の体になぞらえて、必要だけど過剰にあると弊害をもたらすモノを「ぜい肉」と表現しています。確かに、ぜい肉は適量がいちばん。
日本の経済が豊かだったゆえに、住まいに余計なぜい肉をつけてしまった
私は家の中にある余計なモノを「住まいのぜい肉」と名づけました。
体のぜい肉は、動作を緩慢にし、美しさも減少させます住まいのぜい肉も、面白いほどそれと似ています

2 「捨てる」 = 「何が大切かを知る」

「捨てる」というのは単純にモノを減らすことだけではなく、全体を俯瞰して優先順位を付け、大切なものとそうでないもの、絶対に必要なものとそうでないものを分けるプロセスです。

具体的な「モノ」に向き合いながらモノを着実に捨てていくそのプロセスの中で、自分にとって何が大切かがあぶり出しのようにじわじわと見えてきます。
「捨てる」ということは、まず「何を持つべきか?」を考え、そして「自分の生活にとって大切なこと、必要なこと」を意識するきっかけになります。
「捨てる」ことを通して得られる最大のメリットは、意外にも、「モノを通して自分にとって価値のあることは何なのか」を知ることです。

3 快適な暮らしの特徴のひとつ = 「使いたいモノがすぐ取り出せて身軽なこと」

暮らしが快適であるためには、機能的な側面は無視できません。大切なことのひとつは「可用性(availability)」。使いたいモノがすぐに取り出せることです。
良い収納とは、「自分が許せる範囲の整然感・美感の中で、使うモノを最も早く出し入れできること」に尽きると私は思います。
住みやすい家とは「使いたいモノがすぐ出せる家」
「使いやすい収納」には省エネ効果も!
旅行の荷物の準備・後片づけも簡単!ラクチン!

4 捨てられないモノナンバー1は「衣類」、ナンバー2は「本」

私の場合は、長年捨てられなかったモノ第1位は「本」でした。著者がサービスを行っている中で感じるかぎり、一般には衣類と本が最も捨てにくいそうです。
捨てられないモノの第1位として、多く挙げられるのは衣類です。
本は、収納しきれない、処分できないモノの第2位に多く挙がるモノです。

5 本が捨てられない理由はさまざま

本が捨てられない理由は本当に人それぞれ、さまざまです。
この本が好きだったので、また読みたくなるかもしれない
まだ、内容が頭に入りきれていない。熟読していない
並んでいる本を見るたびに、読破したという満足感を得られるのがうれしい
並べた本の量で、知識人と思わせたい
私の場合は、自分では意識していませんでしたが深層心理で「自分を知識人と思いたい」「人に思わせたい」という気持ちがあったような気がします。私事ですが、今年に入ってから本を数百冊単位で一気に捨てたのですが、捨てた今は「捨てて良かった」と心から思います。

6 飯田さん流の整理収納5ステップ

最初にあふれたモノを捨てて、次に残ったモノを整理収納し、さらに継続する。そのプロセスを細かく分けると全部で5つのステップになります。
飯田久恵の整理収納の法則「モノが片づく5つのステップ」
STEP1 モノを持つ基準を自覚する
STEP2 不要品を取り除く
STEP3 置く位置を決める
STEP4 入れ方を決める
STEP5 快適収納の維持管理
片づかなくなったら繰り返す
また、次のように3つに集約することも可能です。
・STEP1 + STEP2 = 「捨てる」
・STEP3 + STEP4 = 「整理収納の方法」
・STEP5 = 「継続させる方法」
※ちなみにこの「「捨てる!」快適生活」は、このうちのSTEP1 + STEP2を詳しく説明したものです

一言感想

私がこれまで読んだ整理関連本の中で、この本は、最も経験の深い著者が書かれた本でした。実際、ノウハウがたくさん蓄積されており、消費者インサイト、捨てるコツともに納得・共感のいくものがたくさんありました。

またひとつ整理について理解が深まりました。

こんな方におすすめ
・モノがうまく捨てられるようになりたい
・取捨選択ができるようになりたい

おまけ
著者・飯田久恵さんの会社「ゆとり工房」のサイトはこちら。
有限会社ゆとり工房


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