2011/04/15

Holistic Learning / Scott H Young


今回は電子書籍。小冊子「Holistic Learning」(ホリスティックラーニング)を読みました。

従来の「ガッツで丸暗記」タイプの方法とは全く異なる新しい学習方法「ホリスティックラーニング」について解説した一冊です。全部で20数ページと短い本ですが、ムダがなくエッセンスが凝縮されている印象を受けました。

著者のScott H Youngは、人生をより充実させること(Get More from Life)をテーマにしたサイトを作っている人です。

ちなみに、Holistic(ホリスティック)とはギリシャ語のHolos(全体)を語源としており、「全体的な」「総合的な」といった意味合いの言葉だそうです。

目次
クイズ
ホリスティックラーニング:イントロ
ホリスティックラーニングと従来の記憶法
建物(construct)をつくる
模型(model)から始める
ホリスティックに学ぶ方法
方法1:肉体化
方法2:メタファー
方法3:探索
ホリスティックラーニングへの反論
サマリー

この本が提唱する「ホリスティックラーニング」のエッセンスを以下にまとめてみます。今回は全部で5点です。

1.ホリスティックラーニングの定義

従来の丸暗記型の学習方法とは異なり、脳がすでに持っている既存の知識を足がかりとして新たな知識を取り込む(編み込む)ような学習方法。

実際の学習方法は「これまでとは全く異なる突飛なもの」というわけではないのですが、この「既存の知識に編み込んでいくイメージ」を持って学習を進めるということが非常に重要です。

2.ホリスティックラーニングにおけるベースの認識

前提となる認識は「脳はネットワークである」というもの。

それぞれ特定の概念を保持したニューロンが互いに接続され、全体として複雑なネットワークを構成しているイメージ。PCのフォルダシステムのように、階層的に整然と配置されたハコの集まりでは決してない。

3.ホリスティックラーニングで提案するアプローチ

ひとつひとつの小さなアイデアをブロックと見立てて、たくさんのブロックを明確な見通しのもとに組み立てて、「建物」(construct)を作っていくようなイメージで学習する。

その際には、全体像の見通しが非常に重要。順序としては、実際の建築と同じように、いきなりブロックを並べ始めるのではなく、小さな「模型」(model)を作るところから始める。

4.ホリスティックラーニング具体的プロセス

次の3ステップで展開する。
1. 肉体化(Visceralization) 視覚的イメージとその他五感的イメージを用いて、既存の知識と新しい知識をリンクさせていく段階。
2. メタファー(Metaphor) 既存の知識によるメタファー(比喩)を用いて、新しい知識の全体像をイメージする段階。
3. 探索(Explore) 肉体化とメタファーのプロセスを通じて構成したネットワークを、演習や実践を通じて体に馴染ませていく段階。
※このあたり、理解が十分ではありません。。

5.ホリスティックラーニングの限界

ネットワーク構造で理解するのにふさわしい何らかのシステムや原理を持った分野であれば、ホリスティックラーニングがプラスの効果を発揮する。

しかし、そのようなシステムや原理が見い出しづらい分野にはホリスティックラーニングのやり方はあまり向かない。その例のひとつは法律。法律はルールが細かいためにシステム的な理解をしようと思っても難しい。

・・・以上です。


一言感想

このホリスティックラーニングの考え方は、さまざまな場面で使える汎用性の高いものだと感じました

もう少しブラッシュアップされていけば、「ロジカルシンキング」や「問題解決技術」と並ぶくらいの、定番の領域横断スキルとして認められていくのではないかと思います。

こんな方におすすめ
・丸暗記ではなく、使える知識を勉強するための効果的な方法が知りたい
・勉強することがいっぱいある・・・
・ついでに英語も勉強したい

おまけ
著者のサイトはこちら。
Holistic Learning EBook(PDF)
Scott H Young

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