2011/05/08

ピーター流らくらく学習術 / ピーター・フランクル


ピーター流らくらく学習術」を読みました。

著者は、数学者であり大道芸人でもあるピーター・フランクルさん。

本書では、ピーターさんの輝かしい実績
・数学オリンピックで金メダル
・10を越える言語を習得
・大道芸人(ジャグラー)として免許取得
の源泉となった「学習の方法」「学習のコツ」が多数紹介されています。

数学、語学をはじめとするさまざまの分野を、どうやってもっと楽に(効率よく)、またそのプロセスを楽しみながら学習できるのかに、ぼくの話は集中しています。
(中略)
その話の内容をまとめてみたのが、この本です。
みなさんが楽しく学び、自信を持って生きていくことを、ぼくは心から期待しています。


今回は、「学習」についての理解を深めたくて読みました。


目次
はじめに
1 楽しく学ぶ
2 マニュアルでなく、自分の判断で
3 自信をつける
4 発想力を大切に
5 ぼくの外国語学習法
6 自分に最適の方法を見つけよう
7 日本をソフト社会に
あとがき


私がこの本から得た学びのエッセンスを以下にまとめてみます。今回は「学習のコツ」という切り口で5点あります。
1. 学習のコツ:「ざるそば」式記憶法
2. 学習のコツ:楽しむ
3. 学習のコツ:自信をもつ
4. 学習のコツ:休息を取る
5. 学習のコツ:その他のコツ


1. 学習のコツ:「ざるそば」式記憶法
ものごとは「関連付けて覚える」のが一番です。ピーターさんはその記憶法を「ざるそば式」記憶法と呼んでいます。
ぼくは、人間の脳は、ざるそばの「ざる」のようなものだと思っています。つまり、ざるは粒の小さいものを通します。(中略)一方、長いそばは、ざるの上にとどまって、落ちません。
一つのことを、いろいろなものと関連させれば覚えやすいのです。
このように「ざるそば」式記憶法は非常に有効な方法である、とぼくは思っています。
このことはいろんな方が指摘していることでもあります(ただ、このことをこの人が言っている、ということに大きな価値があると思います)。先月読んだ「Holistic Learning」もこのことをテーマにしていました。


2. 学習のコツ:楽しむ
学習の先にあるビジョンにワクワクし、学習のプロセスを心の底から楽しむこと。これが、学習を効果的、効率的なものにする2つめのコツです。

逆に、「楽しくなければ覚えられなくて当たり前」と思ってもいいぐらいかと思います。
強制がなければ楽しい
自分に合うような、自分が楽しめるようなやり方を見つけるべきです。その方法で勉強すれば、自分自身も楽しくなるのです。
人間の記憶を考えると、もう一つひじょうに大切なことは、人間はだいたい嫌なことを忘れるということです。
「へえ、そういう意味なのか」とおもしろく感じます。
ピーターさんは、何かを学ぶときに好奇心をもって、楽しみながら学ぶことを大切にされています。


3. 学習のコツ:自信をもつ
自分に自信を持つこと。良いセルフイメージを持つこと。それが学習のコツの3つめです。

「どうせ自分なんて・・・」と悲観的な態度で学習するのと「自分はできる!」と思いながら学習するのとでは伴う結果は大きく異なります。

何か一つどんな小さなことでもいいのですが、ほかの人よりできるようになれば、それを通して自信がつくのだとぼくは信じています。
ぼくは無神論者で、唯一信じているのは、どの人にもその人にしかできない才能、素質、可能性があるということです。そういう自分の長所を見つけて、それを伸ばしていくことが重要なのです。一つのものを見つけるのが第一歩だと、ぼくは思っています。
人生を左右する大きな要因の一つは、自分に自信を持っているか持っていないかということです。
才能がなかったジャグリングで一定のレベルを達成することができたのだから、ほかのものも同じだろうと考えることができるのです。一つのことに自信を持てたために、いろいろなことができるようになったのです。


4. 学習のコツ:休息を取る
もうひとつの学習のコツは、やり過ぎないこと、しっかり休むことです。
休みは充電になるのです。
ゆっくりと休養をとるのはいいことです。体を休めている間に、人生のこと、会社のこと、自分の研究のことを考えます。渦中にいて考えるのではなく、離れて考えると、それまで気づかなかったことにハッと気づかされることが多いのです。
自分の集中して勉強できる時間を、とくに日本の受験生に見つけてほしいのです。
(中略)
それがわかれば、大事なのは、毎日その時間だけ、ほんとうに勉強することです。それ以上は集中して勉強できませんから、ほかの時間は休んだり、遊んだり、ほかの人生を楽しむのです。ほかの時間に、まだ未練を持って勉強しようとするのは、逆効果です。むしろマイナスになるのです。人間は集中してやらないときはやらないと同じ、あるいは逆にもっと悪いかもしれません。意欲も衰え、疲れがたまるだけです。
集中できずにやるのはかえって逆効果だから、自分が集中できる時間を知ってその時間だけやろう」というのは目からウロコでした。

私の場合で考えてみると、「集中できる時間」は調子が良いときで1日せいぜい5~6時間だと思います。


5. 学習のコツ:その他のコツ
上記の、「ざるそば」式記憶法、楽しむ、自信を持つ、休息を取る、のほかにも、ピーターさんなりの学習のコツがいろいろと紹介されていました。
まちがいを気にしない
・別の人物になる
・試行錯誤する
誰かと切磋琢磨する
すきま時間を活用する
・独り言を言う
教科書は複数使う
日々のニンジンを使う


・・・以上です。


一言感想
この本を読んで一番良かったのは、「裏技はないんだ」ということを再認識できたことです*

大事なのは「楽しみながらコツコツ続ける」こと。軍隊的なストイックさは必要ありません。必要なのは、楽しむこと、自身を持つこと、休息することといったごくごく単純なことだけです。

このことに納得できたら、もうやるべきことは、小さな工夫を積み重ねること、ただそれだけです。

良かったです。

* そういえば、映画のカンフー・パンダにも「There is no secret ingredients」という似た意味の表現がありました。



こんな方におすすめ
・いま何かを勉強している途中
・もっと効果的・効率的に勉強がしたい


おまけ
ピーター・フランクルさんの公式サイトはこちらです。
ピーター・フランクル

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