2011/08/05

チーズはどこへ消えた? / スペンサー・ジョンソン 門田美鈴


チーズはどこへ消えた?」を読みました。

チーズが大好きな2匹のネズミと2人の小人。この4人の行動習慣に焦点をあてたとてもシンプルなショートストーリーです。

英語版は1998年、日本語版は2000年の出版。私は今回初めて読んだのですが、10年前の発売当時に結構話題になった一冊だったことを覚えています。

著者は「1分間マネジャー」「1分間意思決定」で有名なスペンサー・ジョンソンです。

目次
ある集まり シカゴで
物語 チーズはどこへ消えた?
ディスカッション その夜

3部構成です。ネズミと小人の物語「チーズはどこへ消えた?」を中心として、その前後に読者の臨場感を高めたり理解を促進するためのお話がひとつずつ差し込まれています。

この本のエッセンス = 変化に前向きに適応しよう

読む人によって解釈はさまざまかと思いますが、この本のメインメッセージは次のようなものです。

  • 望むと望まざるとにかかわらず、外部環境の変化というのは起きるものだ
  • だから、変化を予期し、受け入れ、変化に適応しよう
  • すでに起こった変化の原因にこだわったり自分に責任がないことを主張したりしても、状況は変わらない
  • だから、つべこべ言わず進んで変化に適応することだ
  • そして、できることなら変化を楽しもう
  • 自分が変化し続ければ、次々と新しい報酬(幸せ)が得られるのだから

変化に前向きに適応しようーーこの教えをただ言葉で説明されても、なかなかピンとは来ません。しかし、この本のネズミと小人の物語を通して間接的に訴えられると、妙に心に刺さるといいますか、納得するものがあります。

私にも、無意識のうちに変化を恐れたり、変化の原因が自分以外の誰かにある場合は変化を拒絶してしまったり、という経験が数えきれないくらいあります。

私はちょうど最近「もっと一皮むけないといけないな・・・」と感じていたところだったので、タイムリーに私の背中を押してくれる一冊となりました。

良書でした!

こんな方におすすめ
予想外の環境の変化が身のまわりでよく起こる方
自分を変えるのは難しいなぁと最近感じている方

おまけ
本書の変化に対する考え方に通じるものとしては

  • 仏教の諸行無常
  • ダーウィンの進化論
  • ラインホールド・ニーバー(Reinhold Niebuhr)の「変えられないことを受け入れる冷静さと、変えるべきものを変える勇気と、その2つを見分ける知恵を与えたまえ」という言葉(「20代にしておきたい17のこと」の中で紹介されています)

などがあるかと思います。

現代は人類の歴史の中でもとりわけ「時代に素早く適応していくこと」が強く求められる時代だと思うのですが、仏教にも似たアイデアがあるということは「状況を受け入れ、変化することが大事」というのは昔から言い尽くされてきた。それほど大事なことなのかもしれませんね。


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