2011/08/08

話すチカラをつくる本 / 山田ズーニー


話すチカラをつくる本」を読みました。

1時間くらいで読めるとても短い本ですが、その中に、生涯にわたって使えそうなコミュニケーションの大原則がぎゅっと凝縮されて収められています。

著者の山田ズーニーさんは、進研ゼミ小論文編集長を担当した後独立し、「文章力」を中心とした「考える力」「表現する力」を伸ばすことをテーマに活動されている方です。

目次
1章 7つの要件で想いは伝わる!
2章 おわび・お願い、人を説得する技術
3章 共感の方法ーー人を励ます・誤解を解く
4章 信頼を切りひらく! メッセージの伝え方

ポイントをピックアップしてみます。今回は7点です。

伝わるメッセージの7つの要件

ちゃんと相手に伝わるメッセージを作るためには、次の7つの要素をチェックするとよい、とのことです。

  1. 自分のメディア力
  2. 意見
  3. 論拠
  4. 目指す結果
  5. 論点
  6. 相手にとっての意味
  7. 根本思想

「自分のメディア力」というのは、相手にとって自分がどれだけ信頼できる人なのか、ということ。人はメッセージの中身を受け取る前に「それを言ってるのは誰なのか」ということを重視します。だから、メッセージを発する前にまず「自分のメディア力」を確保することが大切です。「メディア力」は「ブランド力」と言い換えてもよいかもしれません。私はこのあたりが、まだうまくできていない気がします。

「意見」「論拠」「論点」「相手にとっての意味」はセットになっており、どういうテーマについて(論点)、どういう主張を(意見)、どういう事実や認識に基づいて(論拠)言っているのか、そして相手にとってそれはどういう意味を持つのか(相手にとっての意味)ということです。

そして、「目指す結果」はそもそもそのメッセージは何のために伝えたいのか、という理由。

「根本思想」はおそらく「メディア力」を支える一要素に位置づけられるかと思います。

考えるための道具

考えるための道具とは「問い」です。成果につながる考えは、まずは有効な問いを立てるところから始まります。このあたりのことをミステリー作家で大学教授の森博嗣さんもおっしゃっていました

考えるときの視点

物事を考えるときには、自分を中心に、空間的、時間的に範囲を拡げていくことで、多角的な視点をもってバランスよく考えることができます。
  • 空間:自分→社会→世界
  • 時間:過去→現在→未来

お詫びの6要素

相手に思いが伝わるお詫びには、次の6つの要素がきちんと盛り込まれています。
  • 相手理解
  • 罪の認識
  • 謝罪
  • 原因究明
  • 今後の対策
  • 償い

依頼の構造

お詫びと同様に、相手に思いが伝わる依頼には、次の5要素が入っています。
  • 自己紹介
  • 相手理解
  • 依頼内容
  • 依頼理由

信頼の第一条件

人が信頼されるために第一に大切なことは「つながり」

過去→現在→未来という、時間の中での、その人の連続性。それと、その人と他の人、その人と社会とのつながりです。

正論が通じない理由

私は、相手のことを思って相手のために言ってるつもりなのにうまく伝わらない、ということがよくあります。その原因のひとつがこの本の中に書かれていました。反省です。。。
正論が通じない理由のひとつは、正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっているからです。
相手は、正しいことだからこそ傷つき、でも正しいから拒否もできず、かといって、すぐに自分を変えることもできず、「わかっているのにどうして自分は変われないんだ」と苦しむことにもなりかねません。正論は、相手を支配します。
ですから相手は、あなたのことを「自分を傷つける相手だ」と警戒します。
何か正しいことを言うなら、相手との関係性をよく考えてください。言葉は関係性の中で、相手の感情に届きます。

もっと相手と同じ視点で、相手にとって本当に役立つことが言える人間になりたいものです。。。

・・・以上です。

一言感想

書いたり、話したり、読んだり、聞いたり。コミュニケーションを行ううえで大切なことは、この本の中にすべての書かれているように思いました。あとは実践、ですね。

こんな方におすすめ
・コミュニケーション力を高めたい
・もっとうまく人を励ませるようになりたい
・もっとうまく信頼を得られるようになりたい


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