2011/09/25

2分以内で仕事は決断しなさい / 吉越浩一郎


2分以内で仕事は決断しなさい」を読みました。

著者は、元トリンプ社長の吉越浩一郎さん。外資系企業に何社かお勤めのあとトリンプの社長に就任し、その後は講演活動、執筆活動をされています。

私のイメージは、「残業ゼロ化!」をメインテーマに、
  • 仕事のスピードを上げる
  • 意思決定を早める
  • 働きやすい職場を作る
  • エンパワメント型のリーダーシップを養う
といったテーマを取り上げながら、講演、執筆をされているようなイメージです。

そのベースには、外資にありがち(?)な合理主義――「どうせ働くなら、ダラダラせず効率よく楽しく働こう」といった価値観があるようです。それだけじゃなく、それとあわせて日本人らしい感覚も持っている、というところが、吉越さんが引っ張りだこのヒケツですかね。余談でした。

この本はエッセイ集仕立てで中にはいろーんなことが書いてありますが、今回は「仕事のスピード」という1点に絞ってエッセンスを取り上げてみたいと思います。

とその前に、まずは目次を。

目次
第1章 スピードのない会社は生き残れない
第2章 会議でスピードは速くなる
第3章 利益を生み出す「ムダ取り仕事術」
第4章 仕事を100倍面白くする方法
第5章 デキる社員は勝手に育つ
第6章 利益を生む組織を作りなさい


スピードが大事

まず第一に。「仕事において、スピードがものすごく大切!」ということを言われています。

仕事のキャパシティは、つまりは「能力 × 効率 × 時間」というかけ算の結果だ、とのこと。能力と効率とを区別しているところが、吉越流ですね。

「スピードを上げる」というのは、ともすると、慌しさが増えて精神的余裕が減ったりミスが増えてしまってかえって非効率になったりするようなイメージがありますが、吉越さんの言うスピードアップはそういうことではないみたいです。スピードアップのためにやるのは、意思決定を早める、ムダな時間をトコトン削減する、といったこと。

昔よりも業績が悪くなったり残業が多くなったりした会社は、「スピードが大事」という認識がメンバーに共有できてるか。まずはそこからチェックしてみてもいいかもしれません


スピードを高めるために必要なコト

次に。じゃあ実際、「スピードを高めるためにはどんなことができるの?」ということになりますが、その具体的なポイントが本書の中で3点ほど挙げられていました。

1 「まず川に飛び込め」の精神
ひとつめは、「まず川に飛び込め」の精神。

即断即決の根底には、「まず川に飛び込め」という考え方があるのです

これは、もし目の前に川があったら、向こう岸までの距離を測ったり、どこにも見当たらない橋を探しにいったり、うろちょろしたりするぐらいなら、川に飛び込んでしまえ、という考え方です。

・・・このあたりのマインドの共有が、もしかしたら一番難しいところかもしれません。

2 ロジカルシンキング
ふたつめが、「ロジカルシンキング」です。

「ロジカルシンキング」という言葉にはいろんな捉え方があるようで、論理学とほぼ同じサイズの狭義の定義で考える人もいれば、問題解決思考や戦略的思考、あるいは、ピラミッドストラクチャや因果関係図など。そのあたりを包含する広義の定義で捉える人もいます。

吉越さんの場合は、ひとつにはこんな捉え方をされています。

同じ情報を与えると、人は同じ判断をする。この法則は、みんなが論理的思考ができるという前提があって初めて成り立ちます。

「情報が適切であれば、適切なアクションをちゃんと導き出せる思考力」ということですかね。

言い換えるなら、「情報のインプットが同じであれば、アウトプットも同じになる自動製造機」といった捉え方でしょうか。いいなぁこれ。使おう。

3 問題を小分けにすること
みっつめは、「問題を小分けにすること」です。

これは何度かこのブログにも書いてる、divide-and-conquer method 、いわゆる分割統治法ですね。吉越さんはこの説明に「エメンタールチーズ」という表現を使っています。

二分で決断するために、問題をエメンタールチーズにしてしまうのです。
(中略)
どんなに大きな問題も、たくさんの穴を開けてしまえば簡単に押しつぶせます

最初から大きな問題として取り組むより、分解して片づけていったほうが、最終的な結論を導くまでの時間も圧倒的に短くなります

大きな問題を小さく小分けしていく、というのは、できてそうで、なかなかできないことです。。


・・・以上です。

他には、「上司」になった人が持つべき姿勢についてのお話や、整理されたデスクと仕事の能率との関係についてのお話などが印象的でした。

もし誰かの下で働くなら、こんな人の下で働いてみたい! と思いました。

おまけ
吉越浩一郎さんの公式サイトはこちら。
吉越事務所


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